LOOPについて
「絵本ラウンジLOOP なかの」概要
「絵本ラウンジLOOP なかの」は、東京都中野区の中野セントラルパークイースト内に、絵本約5000冊配架の会員制施設として、2024年5月24日に新規オープン。
絵本を通して様々な世代の人々が集うことができるようデザインされた空間作りが特徴で、各スペースでは絵本にまつわる様々なイベントや講座を展開していく予定です。
「情報発信」「地域交流」「文化芸術の振興」「子育て支援」
4つの機能を担う
中野区が提唱するこれら4つの機能を実現するにあたり、4つの本棚の輪=「LOOP ∞」からなる「ライブラリーゾーン」と、それらに囲われた中央の「ラウンジスペース」、そして多様なシーンで活用できる「シアタールーム」、「多目的スペース」を設置しました。
当施設を訪れる人々が絵本に包まれ、絵本を通じてつながるという思いが込められています。
なかのループ
入口に近い「なかのループ」には、中野区の地域資源にまつわる本や中野区出身の作家の絵本などを配架します。ここでは、区民の方が中野区をより深く知ることができるほか、区外の方も中野区に親しむことができます。
ベビーループ
赤ちゃん向けの絵本のコーナーです。本棚の内側はタイルカーペット仕上げになっており、赤ちゃんとお母さん・お父さんが靴を脱いで一緒にくつろぐことができます。ベビーループ横の窓際の「ワークスペース」はブース席となっており、大人が近い距離にいながらリモートワークができる場所です。
せかいループ
世界各国の絵本を読むことができるコーナーです。日本人の子どもが世界中の文化に触れることができるほか、外国人の子どもも存分に楽しめるよう外国語の絵本も配架しております。ダイバーシティを尊重する地域社会が求められる中、中野区や東京に住む多様な人種の方々を迎え入れる場所として機能します。
まなびループ
科学・学習とインクルーシブ
このループは学びの場として機能します。ループの内側は点字絵本やさわる絵本など、障がい者向けの本が並びます。外側には科学・学習をテーマにして絵本や図鑑を配架し、子どもたちの知的好奇心をかき立てる場所として機能します。
ラウンジスペース
フロア中央の「ラウンジスペース」は、子どもたちや地域の人々が絵本を読んでくつろげる憩いの場です。可動の家具を移動すればイベントやワークショップを開催することができ、地域交流の場に早変わりします。他にも、おはなし会の小さなステージとして使用できる数段の小上がりを設け、さまざまな活動を促します。
各エリアの特徴
シアタールーム
最先端の技術を使った絵本体験ができる部屋です。室内4面をマッピングし、6カ月毎に工夫を凝らした新しいコンテンツを展開していきます。子どもたちは絵本に入り込んだような世界を体験することができ、コンテンツによっては体を動かしながら複数人で楽しめます。
多目的スペース
通常時は休憩スペースとして利用できる「多目的スペース」では、子ども向けの工作教室や科学教室等のワークショップを行います。また、地域団体の方が活動場所として利用したりすることができます。
設備紹介
いずれの設備についても、詳細につきましては今しばしお待ちください。
電子ピアノ
KAWAIの電子ピアノのフラグシップモデル、CA901を置きます!!小さい音やヘッドフォンでも演奏できるので皆様ぜひ弾きに来てください。絵本に合わせたBGMを作ってみませんか♪
多目的ルーム
机と椅子があります。
工作材料なども置きたいと思っています。
様々なワークショップ・イベントなどに使っていきたいと考えています。
シアタールーム
靴を脱いで楽な姿勢でアクティビティをお楽しみいただけます。
利用方法は皆様のアイデアをお聞かせください!
運用方法については現在検討中です。
メンバー紹介
上 智怜
Chisato Kami
室長
好きな絵本:
『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社)
『くんちゃんのだいりょこう』(岩波書店)
●以前の職業
放送局でテレビラジオの制作→英語教育業界
●出身地
岡山県(幼少期は母親が働いていた町の小さな書店に
保育園の前後入り浸っていたことも!)
学生時代、アメリカに留学してました。
●どんな絵本ラウンジにしたい?
子供も大人も帰ってきたくなるような場所
うっちー
室長補佐
好きな絵本:
『海のアトリエ』(偕成社)
『メメンとモリ』(KADOKAWA)
●以前の職業
IT企業のエンジニア
●出身地
千葉県
●どんな絵本ラウンジにしたい?
どんな人でも落ち着ける、優しさに包まれるような空間
子どものための「絵本ラウンジ」に寄せる思い
絵本ラウンジは、一般社団法人B.A.E.育英会 が運営しています。
私が幼少期を過ごした東京都心は、少ないとはいえ今とは比較にならないほど遊ぶ場所がありました。緑あふれる公園や広場で思いっきり走りまわっていた記憶があります。
子供時代の溢れんばかりのパワーは雨の日も関係ありません。雨の日は近くの図書館で両手でも重たくて持てない昆虫図鑑や絵本を引っ張りだして、時間を過ごしました。小学校低学年の時に手に取った絵本「黄色いバケツ」は30年以上経った今でも鮮明に覚えています。
「三つ子の魂百まで」とありますが、今でもこの時代の経験が私の中に根付いています。大人になった今も何か新しいことを始める時は、幼い頃に昆虫図鑑や絵本を開いた時の感覚がよみがえり、夢中になって追いかけている自分を発見します。
同じような経験ができる場所を今の子どもたちに提供したいという思いで、この度「子どものための絵本ラウンジ」設立の為、当法人を立ち上げました。
インターネットが社会全体に張り巡らされ、デジタル化により皆が多くの情報にアクセスできるようになった現代においても、幼少期の成長に欠かせないものが絵本だと考えています。
絵本を手に取り、開くと、目の前に一瞬にして絵本の物語の世界が広がります。そして子どもたちは絵本の世界の主役になり、冒険に出発します。また、お友達と一緒に読んだり見たり、お母さん・お父さんに読んでもらったり、絵本にはたくさんの楽しみ方があります。
子どもたち一人ひとりには無限の可能性が秘められていると私は信じてやみません。子どもたちは想像を超えるプロセスで新しい情報を吸収します。一見奇抜なアイディア、一度見ただけでインプットされる記憶力、子どもたちの世界を捉える力には常に驚かされます。
私たちの「子どものための絵本ラウンジ」にて絵本の世界に触れて、子どもたちには無限の可能性を開花させて広い世界に飛び出してもらいたいです。そして子どもたちを含めた家族・地域社会のコミュニティの場となり、皆が安心して過ごせる場所となることを願っています。
B.A.E.育英会代表理事